私は現在ヨーロッパで夫と小学生3人の子どもと暮らす現役駐在妻、39歳です。海外生活も6年目に入り、家族と共に充実した楽しい毎日を送っています。
実は今、半年後に日本へ帰国予定。でも正直に言うと…なかなか帰国したい!という気持ちにはなれません。
今回は、私自身のこの体験をもとに「帰国したくない駐在妻」の気持ちと、その気持ちの消化法について書いてみますね。
半年後に帰国… 今の私の心の中。
私はこれまで中東での駐在も経験しており、帰国したら意外とすんなり日本に馴染めることはわかっています。でも、ヨーロッパ生活があまりにも快適で、家族みんなも楽しんでおり、心のどこかで「帰りたくない!」と感じてしまうのです。
3年前にこの地に来たときから予感はしていました。やっぱり、帰国が近づくにつれて、胸の奥がざわざわするような寂しさが増してきています…。
外国人の友達に話すと、「帰りたくないなら帰らなければいいじゃない!」と言われることもあります。実際、ヨーロッパやアフリカ出身の友人たちは、気に入った土地で言語を覚え、仕事を見つけ、生活を変えるのが普通のこと。根本的に、フレキシブルで自由なんですよね。
でも、日本人の感覚だと…なかなかそう簡単にはいかないんですよね。言葉ではうまく説明できないのですが、「帰りたくない」という気持ちと同時に、「でも帰らないといけない」という現実的な決定事項に、心が揺さぶられています。
ヨーロッパ・海外生活の魅力的なところは?
私がここでの生活を好きになった理由は、山ほどあります。
- 子育てが穏やか
小学生3人の子育てでも、日本にいるよりストレスが少ないです。
日本にいる時よりも、明らかに「こうでなきゃ」という縛りが少なく、子どもたちものびのび。 - ゆったりした時間の流れ
約束の時間にピッタリ来ない、時間になっても帰らない。でも誰も怒らない。
ルーズさの中にある余裕が心地よいんです。 - 美しい街並み
私の住む街は歴史ある観光地で、散歩するだけでも心が豊かに。 - 自然と学べる環境
日常生活で語学や異文化に触れられるのは、子どもにとっても私にとっても貴重な経験。
毎日が学びの連続です。
それに、たくさんの友達ができ、外国人とのコミュニケーションも自然と身につきました。 - 美味しい食材
ヨーロッパの食材は日本と違った魅力があります。
ここに来るまでは “なんでも日本製が安心・安全・最高!” と思い込んでいたけれど、実際は安全基準もEUの方が厳しいものも多く、安心して食事ができるのは嬉しい。 - 専業主婦生活の体験
元社畜営業だった私にとって、3年間働かなくていい時間は、まさに天からの贈り物のようでした…。

それでも、日本の良さももちろんある
もちろん、日本も良いところはたくさんあります。
- ご飯が美味しい
- 物価が安い
- 家族や友人にすぐ会える
- 日本語で困らずコミュニケーションできる
ただやっぱり、私にとってはヨーロッパ生活の魅力が圧倒的に勝っているんです。
では、帰国したくない気持ちをどう消化するか?
駐在生活は限られた期間。私の場合は3年間です。帰国は避けられません。だからこそ、気持ちを整理する工夫は必須です。
対処法① 帰国後のイメージをつくる
- 住まい、学校、仕事のことを具体的に決める
イメージが具体化すると、「帰国後も悪くないかも」と前向きになれます。
帰国後仕事をする方は、まずは帰国の半年前くらいを目安に転職サイトに登録してみてください。私も実際に動き始めてみたところ、だいぶ帰国後の生活や仕事のイメージが具体的になってきました。

対処法② 日本での楽しみを見つける
- 美味しい日本食のお店
- ストレスのない日本での買い物
- 旅行や温泉
- お腹パンパンになるまで食べる舟盛りのお刺身… などなど
日本ならではの楽しみをリストアップしてみましょう。
「帰国したらこれを楽しもう!」と思うだけで、気持ちが少し軽くなりますよ。
対処法③ 子どもの日本語教育のためと割り切る
海外生活を2年ほど過ごすと、子どもたちの日本語力は少しずつ怪しくなってきます。とくに漢字は危険信号!
もちろん英語や現地語を身につけることは素晴らしいことですが、帰国後の生活をスムーズに送るためには、日本語力も必要です。
「子どものため」と考えれば、少し気持ちが整理できて、帰国も受け入れやすくなるのではないでしょうか。

まとめ:駐在の終わりは新しいスタート
帰国したくない気持ちは、ごく自然なもの。それだけ海外での生活が充実していて、毎日がかけがえのない時間だったということでしょう。素晴らしいことです!
帰国は少し寂しいけれど、同時に新しい生活や、新しい自分と出会えるチャンスでもありますよね。
もしご縁があれば、また海外での暮らしを楽しめる日もきっと来るはず。私はその日を心の片隅で楽しみにしながら、これからも少しずつ前向きに一歩ずつ進んでいきたいと思います。
帰国までの時間、帰国したくない気持ちを一緒に乗り越えていきましょうね!

